ツエーゲン金沢では2019年11月よりトップチームのインターンシップ実習生を募集しておりました。
トレーニングキャンプ終了後に最初のインターンシップ実習生を受け入れ、活動していただきましたのでご報告させていただきます。
■実習期間
2020年3月
■実習生
大阪在住Sさん(当時大学2年生)
■実習記録
私はこれまで、独学でサッカーについての情報を集め、試合分析の仕方を学んできました。
しかし、身近に分析官としての経験がある人や、サッカーの戦術の見方を教わる機会がなく、分析官になるために必要な経験などもわからなかったので、分析官という仕事に興味を持ちながらも具体的に何をすれば良いのかと困っていました。
そんな時にこのインターンシップ実習の募集を見つけ、分析官の仕事についてもっと深く知りたい、現場の人の声を聞いてみたいという思いから応募することにしました。
実習では、対戦相手の試合分析や、その分析を基にした戦術を、選手たちに見せる映像にするという模擬体験をさせていただきました。
インターンを進めていく中で、何を分析するかも大切ですが、それ以上に「何をどれだけ伝えるか」ということが一番重要なポイントだということが分かりました。
分析官の仕事は相手チームの分析をして終わりではなく、それを映像や言葉で選手やコーチ陣に伝え、自分たちが狙うポイントを共有することも非常に重要だからです。
また、相手チームの分析や対策をする上では自チームの戦術理解も欠かせません。
自チームの戦術に合わせて伝える情報を選択し、表現を工夫し、映像を作る作業には苦労しましたが、分析官の仕事をより実感でき、同時にサッカーの面白さや奥深さを改めて感じました。
このインターンを通して、より分析官という仕事の現場を学ぶことができました。本来であれば映像作成にとどまらず、選手の前で説明することも必要になるわけですが、この実習を通してこれまで自分1人で分析し、文章に起こしてきただけでは得ることができなかった知見を得られました。
また、分析の視点や映像作成のアドバイスをいくつも頂き、質問にも丁寧に答えてくださったので、学びの多い充実した日々でした。
このインターンシップ実習では、「分析官に興味はあるけど、仕事内容がイメージ出来ない」という人にぴったりだと思いますし、意欲次第でより充実したものにしていけると思います。
短い間でしたが、本当にありがとうございました!
■クラブコメント
この度はツエーゲン金沢のインターンシップにご応募いただきありがとうございました。
Sさんにとって学びの多いインターンシップになったことを大変嬉しく思うとともに、今回の経験が今後の進路選択や勉学の励みになることを願っています。
短い活動期間ではありましたが、一を聞いて十を知るかのようにみるみるうちに分析力・表現力が高まり、その素質には驚きを隠せませんでした。このまま学びを続けることで、プロの現場で活躍できる人材に成長してくれると確信しています。
今回、広く公募したことからこそ出会えた人材でありツエーゲン金沢にとっても収穫の多い取り組みになりました。
改めてサッカー界ではまだまだトップチームに関わる人材育成の面で受け入れる体制を整える余地があると感じ、今後も多くの学生と学び合える環境をつくりたいと思う次第です。
今後も、クラブ理念「挑戦を、この街の伝統に。」のもと、スポーツを起点にした様々な挑戦に取り組んでまいります。