第10節を終えて7勝2敗1分勝ち点22の2位と依然好調を維持している。
前節はJ1昇格を狙う札幌相手に価値あるドロー。
今節は、是が非でも勝ちたい試合。ツエーゲンの今季の強さが本物かどうかを占う試合。
「J2リーグ特別連携企画 アラウンド・ザ・日本三名園」
ツエーゲン金沢(兼六園)対水戸ホーリーホック(偕楽園)
J初となる名園マッチ。これにより、三クラブが友好的な関係となり、お互いの街をサポーターが往来し、経済効果が出て、スポーツで街が豊になることを証明して欲しい。
水戸ホーリーホックを迎えての試合。水戸ホーリーホックは第10節を終えて14位。前節は岡山に勝利して上り調子。
守りを固めてカウンターを狙ってくる相手はツエーゲンにとっては、やりにくい相手だ。
注目すべき選手は、今季3得点を挙げている馬場選手。彼にボールを集めて得点を狙う。また、ドーハの悲劇時にキャプテンを務めた闘将柱谷哲二監督が率いて5年目のシーズン。柱谷監督の身振り手振りの大きい“闘将ぶり”にも注目。そして、日の丸ワンダーボーイ宮市亮選手の弟宮市剛選手が途中出場での得点を狙う。
対するツエーゲン金沢の注目選手は、山藤健太選手だ。開幕からボランチの位置に入り、厳しいタックルで相手の長所を消し、前線へとボールを繋ぐ。山藤選手の活躍なくして、今のツエーゲンの好調はない。そして、もう一人挙げるとすると、チャ・ヨンファン選手だ。本職ではない、左サイドバックで鮮やかなフェイントで相手をかわしてセンタリングを上げたと思いきや、チーム戦術でアンカーの位置に入り、ハードタックルで相手の攻撃を抑えるオールラウンドプレーヤーが、チームの好調を支えている。
決して、選手層は厚くはないが、一人二役三役こなすことで、チームに幾つものバリエーションを与え、様々な相手の戦術に対応しているのが、今の森下ツエーゲンだ。
ゴールデンウイークのお昼時に、旋風を巻き起こしているツエーゲン金沢のサッカーを是非観て欲しい。ツエーゲン戦士達の背中を押せるのは、スタンドから声援だ。彼らのひたむきなプレーに拍手と声援を送ってあげて欲しい。
ツエーゲン金沢 シニアアドバイザー
佐々木達也