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【レポート】全選手・スタッフで被災地を訪問しました
5月13日(月)に、ツエーゲン金沢トップチームの全選手・スタッフ、アカデミースタッフ、およびフロントスタッフが、奥能登2市・2町の4グループに分かれて被災地訪問し、各地の方々との交流活動を行いました。

今回の訪問では、ただ交流するだけではなく、現地の方から直接被災当日の様子や現在の生活状況、課題などをお聴きすることによって、今後選手やクラブ全体で、どのような震災復興活動を進めていくべきかを考えるきっかけとすることも目的としています。

当日は朝、全員でクラブハウスに集合し、廣井クラブキャプテンから訪問活動の趣旨説明があった後、伊藤監督から「今日は被災地を全員で訪問する貴重な機会をいただいた。被災地の方々と交流し、どういったことを必要とされているのか、しっかり感じ取る1日しよう」との声掛けがありました。



輪島市組の活動

珠洲市組・輪島市組は、午前中輪島朝市跡地へ。輪島市職員の堀岡さん・山本さんにご案内いただき、跡地を視察しました。火災で跡形も無くなってしまった朝市跡地を実際に見て、選手達も言葉にならない様子でした。





その後、輪島市組は堀岡さん・山本さんから、「市役所職員から見た震災」をテーマに、被災当日の様子や現在の状況についてのお話を伺いました。
震災当時は、非常の多くの方が炊き出しボランティアで輪島に来てくれていたが、徐々に来られる方も減り、現在はマンパワーが全く足りていない状況とのこと。ぜひ一人でも多く方にサポートしてほしいと強く訴えられていました。

午後からは、輪島市内2か所の特別養護老人ホームを訪問し、入居されている方々と一緒にタオルマフラーを使った健康体操を行いました。
身体の大きな選手達を見て、皆さん最初は驚かれていましたが、一緒に体操をしたり、握手をしてふれあうことで笑顔になっていただけた方も多かったです!









珠洲市組の活動

珠洲市組は輪島朝市視察を終えた後、珠洲市立正院小学校へ。
昨年12月に同小学校を訪問していた毛利選手・波本選手にとっては、5か月ぶりに子ども達と再会。子ども達も両選手のことをしっかり覚えていて、再会を喜び合いました!

まずはじめに、子ども達から被災当日の様子を聴きました。同級生が珠洲市外に避難してしまい、離れ離れになったことを寂しがるお子さんや、お家が倒壊して避難所に70日近く避難していたというお子さんも。そんな大変な状況でも、前向きに元気に頑張る子ども達に選手達は心を打たれたようでした。





その後は、子ども達からの希望でみんなでボールリレーとドッジボールを楽しみました。
普段は人数が少なくてすぐに終わってしまうとのことで、久々に大人数で思いっきりドッジボールができて子ども達もとても嬉しそうでした。





能登町組の活動

能登町組は、県立能登高校で地域連携コーディネーターとして従事されている木村様から、「子どもの保護者の目線での震災」をテーマに講話いただきました。
震災発生から子ども達の環境に起こった変化として、身体を動かす場・遊ぶ場が仮設住宅の建設等で失われていることに言及され、「子ども達にも強いストレスがかかっている」とのことでした。また、震災ボランティアの手が足りていないため、ぜひ一人でも多くの方に来てほしいということ、風化させずに細く長い支援をしてほしい旨を強く訴えられていました。



その後は、能登町立松波中学校を訪問。松波中学校は体育館の半分は避難所となっており、かつ震災被害で学校が使えない松波小学校の子ども達も間借りしており、中学校内で避難所の方・小学生・中学生が共に生活している状況でした。

選手・スタッフも3グループに分かれて交流。白井選手・塚元選手・石原選手は、本岡トレーナー指導の下、避難所の方々と一緒に健康体操で交流、井上選手・上田選手は小学生の子ども達と、高塩選手・嶋田選手は中学生とそれぞれサッカーで交流しました。

避難所の方には、ツエーゲンのサポーターの方もいらっしゃり「今年は試合に行けないから選手に会えないと思っていたのに、まさか避難所に来てくれるなんて…」と涙ぐんでいらっしゃったのが印象的でした。
また、子ども達も久しぶりに精一杯身体を動かすことができて、楽しんでいる様子でした。









穴水組の活動

穴水組は、穴水町社会福祉協議会の橋本様より、「ボランティアの目線で見た震災」をテーマに講話いただきました。
避難所自体が過酷な状況であったり、携帯が使えず人づてに情報を集まていたりと、当事者にしかわからない困難さを感じていました。また、選手達やクラブに対しては、ぜひSNS等で正しい「被災地の今」を伝えてほしいと強く希望されていました。被災者でありながら町民のために休まず尽力される姿に、選手達は逆に勇気をもらったようでした。



午後からは、穴水町立向洋小学校を訪問し、約60名の全校児童の皆さんとサッカーで交流しました。
体育館で、選手達と思いっきり身体を動かせて、子ども達も終始笑顔!楽しい1時間となりました。










訪問後振り返りミーティングを開催

被災地訪問の2日後、クラブハウスにて選手達による被災地訪問の振り返りミーティングを開催しました。
各訪問地のグループ毎に分かれて、「当日どんな話を聴いたか?」「最も印象に残っていることは何か?」「被災地に今何が足りないと思ったか」などの意見を出し合い、全体に共有しました。

また、今回の訪問を踏まえて、「クラブとして・個人としてどんな支援活動をしたいと思ったか」もそれぞれ考えてもらいました。

選手達からは、「被災地訪問を継続的に実施する」「SNS等でも積極的に発信し、震災のことを風化させない」「被災地復興には時間がかかるので、来年・再来年新しい選手が来たとしてもツエーゲンの選手達の活動として復興支援活動の熱量を伝えていく」といった多数の意見が出てきました。









今回の被災地訪問で見たもの・聴いたこと・感じたことを元に、私達ツエーゲン金沢は、被災地をホームタウンとするクラブとして、今後も積極的に復興支援活動を続けて参ります。サポーターの皆さま、そして石川県外のサッカーファミリーの皆様もぜひご支援何卒よろしくお願いいたします。

最後に、今回の訪問にあたり、まだまだ復旧の途中で大変な状況の中にも関わらず、私どもの訪問を受け入れてくださった皆様に心より御礼申し上げます。
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