ここまで7試合を終えて0勝5敗2分といまだ勝ち星なしの21位。今節は、10位愛媛FCを迎えての戦いとなる。
愛媛FCの特徴は、木山隆之監督が目指す攻守にハードワークを求め、堅い守備からの速攻を得意とすることである。浦和レッズやサンフレッチェ広島同様の3-4-3のフォーメーションでサイドを使った攻撃やトップの阪野選手を軸とした攻撃が脅威だ。
特に注意を払わなければならないのはトップのFW17阪野豊史選手だ。フィジカルが強く、前節では競り合いからヘディングシュートを決めた。また、裏への飛び出しにも定評があり、ツエーゲンのゾーンディフェンスを破られないよう注意が必要だ。阪野選手を軸として、ツーシャドーのFW20河原和寿選手とFW10瀬沼優司選手によるスリートップの攻撃はツエーゲンにとって非常に危険。3バックとアンカーのMF8山藤健太で数的優位を作って防がなければならない。
一方、我らがツエーゲンの中で好調を維持しているのはDF16メンデス選手だ。190cmのフィジカルから出るパワフルなディフェンス。セットプレーではその高さを活かして攻撃に参加する。セレッソ大阪戦では見事なヘディングシュートを決めた。21歳とまだ若く、稀有な左利きのセンターバックの攻守に渡る活躍でツエーゲンの救世主となってくれることを期待したい。
もう一名は、MF24大槻優平選手に期待したい。5試合連続でスタメンに名を連ね、縦横無尽にピッチ内を駆け巡り、攻守に大きな力となっている。特に、ボールのないところの動きを注目してほしい。スペースを作り、カバーに入るなど常にチームのために動き回る運動量の高いプレーヤーである。
今節こそは、早い時間の失点を防ぎ、そして無失点で“勝利の歌”を聴きたい。敗戦ゲームはすべて1点差。完全に力が劣って敗れた試合はない。1つの勝利で流れが変わる。今節こそやってくれるに違いない。
今節は、学生ゼロキャンペーンとうたって学生にスタジアムへ足を運んで頂く機会を作ったキャンペーンを実施している。職場や周囲にいる学生(小学生以上)に是非声をかけて多くの学生に観戦頂きたい。
ツエーゲン金沢
シニアアドバイザー
佐々木達也