前節、水戸ホーリーホックに痛い敗戦を喫したツエーゲン金沢。今節は自動降格となる最下位は絶対に免れなければならない中での最下位北九州を迎えての戦いとなる。
北九州は、ここまででリーグ最多の45失点と守備の立て直しができない状況にある。ここ5試合連続複数失点で、勝利は6試合前の東京ヴェルディ戦まで遡る。しかしながら、ツエーゲンにとっては侮れない相手だ。アウェイ北九州での戦いは2-3で敗れており、北九州にとってはこの試合を勝って弾みをつけたいところであろう。
北九州のストロングはFW9原一樹。今季既に10得点を挙げている決定力のある選手だ。裏への抜け出し、ドリブル突破、ゴール前での動き、こぼれ球などFWの選手として必要な要素を数多く持ち備えているゴールハンターだ。もう一人は、ゲームメーカーのMF7風間宏希。川崎フロンターレ風間八宏監督の長男だ。彼がボランチの位置でゲームをコントロールする。彼からの原へのラストパスで得点を狙いに来るので注意が必要だ。
我らがツエーゲンの注目の選手は、MF38中美慶哉だ。移籍後3試合目でレギュラーを獲得して、現在4試合連続スタメン。持ち味は中に切れ込む鋭いドリブルだ。キックの精度も高く、コーナーキックやフリーキックもキッカーを務める。第23節ホームゲームモンテディオ山形戦では値千金のゴールでチームに勝利をもたらした。中美の加入とMF40秋葉勝の加入はツエーゲンに大きな変化をもたらした。中美がサイドを制すればツエーゲン勝利の可能性は高まる。
この試合は、まさに「絶対に負けなれない戦い」である。勝てば最下位北九州に4ポイント差をつけることができ、敗れると入れ替わって最下位に沈む。残留争い天王山。結果にこだわった試合をしてくれると信じている。
ツエーゲン金沢
シニアアドバイザー
佐々木達也