1月9日(木)に、2025シーズンの新加入選手5名が、被災地の現状理解のため、石川県政記念しいのき迎賓館で開催中の「写真展 能登 20240101 -374days later-」鑑賞と内灘町西荒屋地区、応急仮説住宅(宮坂団地)の視察を行いました。
今回の研修では、被災地の現状を新加入選手が理解し、被災地のクラブとしての使命を持つこと、またプロサッカー選手として復興支援活動への意義や役割を認識することを目的として実施しました。
移動中のバスの中では、廣井友信クラブキャプテンから活動の目的や能登と金沢の距離感などの説明と、クラブスタッフから現在の能登の状況説明を行いました。
選手からは「地震が起きたことはもちろん知っていたが、遠く離れた場所では情報が無かった。こんなに酷い状況だとは思っていなかった。」と被災状況の酷さを感じていました。




展示写真を撮影した佐藤健寿さんからもお話を伺うことができました。
同じ被災県である能登と金沢では雰囲気が全く違うこと、だからこそ現地に思いを馳せる難しさを語っていただきました。一方、能登人の強さを知ってもらうため「あばれ祭り」の様子を写真に収めたようです。


佐藤さんは、スポーツだからこそできる活動を選手たちに期待していました。
貴重なお話をいただきありがとうございました。
能登地震の記憶と今を知るこの写真展は、1月19日まで開催しています。
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続いて、液状化の被害が大かった西荒屋地区を歩いて視察しました。
地面の隆起で電信柱が傾いていたり、地割れが起きている景色に直面し言葉にならない様子でした。家の玄関扉には張り紙があり、一見綺麗なように見えても赤紙が貼られ住めなくなっている状況に「もし自分の家がこうなったらどうしたら良いかわからない…。」と言葉がこぼれていました。またこの日は雪予報で気温が非常に低く、1月の石川県で電気が使えない状況の厳しさも痛感していました。
自分の目で住宅の大きさや雰囲気を感じていました。玄関に防寒用のマットを貼っている家もありました。建物の性質上、石油ストーブが使用出来ないためホットカーペットやこたつで凌いでいるようで、選手達は寒さを心配していました。
改めて地震の被害の大きさと復興には長い時間がかかることを実感する時間となりました。クラブは様々な形で復興支援活動を続けてまいります。サポーターの皆さまと日本全国のサッカーファミリーの皆さまも引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
被災地を訪問した選手たちのインタビューは後日公開いたします。
最後に、当日は降雪が予想され本来予定していた奥能登への訪問は叶いませんでした。
事前に調整いただいた各所の皆様、本当にありがとうございました。
また、急遽ご対応いただいた今回の訪問先の皆様にも感謝申し上げます。