前節、アディショナルタイムに追いつかれてドローとなり、これで15戦勝利のない我らがツエーゲン金沢。
今節の相手は最下位に沈んでいる栃木SCを迎えての戦いとなる。
栃木SCは、2013年シーズンは9位、2014年シーズンは12位とJ1ライセンスを保持し、昇格を目指すクラブではあるが、2013年に経営問題が浮上し、2014年シーズンから育成型クラブに切り替え、中核選手を放出し若手に切り替えた。
今年4月にはクラブハウスの建設を発表し、ツエーゲン金沢と同じ地域クラブとして、見習うべきところが多々あるクラブである。
試合の見どころだが、基本フォーメーションは4-4-2。前節のV・ファーレン長崎戦では5バックに近い3バックで長崎に対抗したが、今節はツエーゲン金沢と同様のフォーメーションで来ることが予想される。
攻撃の中心選手は8得点を挙げている地元栃木県出身のMF38中美慶哉選手だ。ツートップの位置や2列目のワイドの位置もできるプレーヤーだ。中盤の要は、J通算250試合以上出場のMF30本間勲選手。若手中心の中、34歳のベテランがボランチの位置でチームを操る。守りに関しては、センターバックが固定されておらず、ここ数試合は様々なパターンで組んでいる。失点は48とツエーゲン金沢にとっては付け入る隙が十分あると思われる。
現在の倉田安治監督は、前監督が辞任して7月22日の第25節から指揮を執っている。
一方、ツエーゲン金沢はここ2試合引き分けではあるものの試合内容は悪くない。出場停止明けでフレッシュかつ、古巣相手に気合が入るであろう、DF4チャ・ヨンファン選手に期待したい。相手のストロング及びウィークポイントを熟知していること間違いない。そして、もう一人はMF7清原翔平選手。9月20日(日)の横浜FC戦で久々のゴールを決めた。アウェイ栃木戦では清原選手の豪快な左足からのシュートで追いつき引き分けた。15試合ぶりの勝利を清原選手の左足でもたらしてくれることを期待したい。
ツエーゲン金沢
シニアアドバイザー 佐々木達也