18戦勝ち星のない我らがツエーゲン金沢。しかしながら、前節ファジアーの岡山戦、試合内容は決して悪くない。勝ち星からは遠ざかっているが、ほとんどの試合が接戦である。今節は、会場の関係から平日月曜日のナイトゲームである。ハロウィンナイトと称した集客イベントを実施している。ハロウィンは元来、秋の収穫を祝い悪霊を追い出すお祭りであったとされている。ハロウィンナイトをもって、幸運が舞い込んでくることを期待したい。
迎え撃つギラヴァンツ北九州は、勝ち点2差の11位。順位以上に手ごわい相手である。得点力はリーグ4位。強力なツートップを止めなければツエーゲン金沢に勝ち目はない。
注目すべきはFW25小松塁選手。チーム得点ランキングトップの12得点を挙げている。小松選手の持ち味は、高さのあるポストプレーと裏への抜け出しだ。
そして、もう一人は11得点を挙げているFW9原一樹選手だ。彼の持ち味は、突破力もあり、パスも供給でき、ラストパスを受けて得点もできる、巧みなFWである。この二人でチーム48得点中の23得点を挙げている。
彼らにパスを供給するのは、MF7風間宏希選手だ。ちなみに、風間選手はJ1川崎フロンターレ風間八宏監督の長男である。ボランチの位置からゲームを組み立てる司令塔だ。
風間選手からのパスが小松選手、原選手へ供給されて得点を挙げるのが北九州の得点パターンだ。一方、失点の多さもリーグ4位。ツエーゲン金沢の付け入る隙は十分にある。
対するツエーゲン金沢は、パスの供給源である風間選手に仕事をさせないこと。秋葉選手、山藤選手両ボランチが注意をしたい。そして、ツートップの小松選手と原選手をマークするのは作田選手、太田選手の両CBだ。裏を取られないことと、小松選手の高さに負けないことでツエーゲン金沢に勝機が出てくる。この試合、得点は期待できる。失点を最低でも最少失点に抑えることができれば18戦ぶりの勝利を収められる。
ツエーゲン金沢
シニアアドバイザー 佐々木達也