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「Kids Smile Project 第2回勉強会」を開催しました!

ツエーゲン金沢の選手たちが主体となって、地域の子どもたちの笑顔のために取り組む活動「Kids Smile Project」の第2回選手向け勉強会を、11月18日(木)にオンラインにて開催いたしました。

 

今回は、金沢市が現在認知向上に取り組んでいる「ヤングケアラー」を勉強会テーマとして取り上げ、最初に「金沢市こども相談センター」所長補佐の徳山一也様より、ヤングケアラーの概要と課題についてご説明いただきました。

 

ヤングケアラーとは、「障害や病気のある家族、幼い兄弟など、ケアを必要とする人がいるために、本来大人が担うと想定されているような家事や家族の世話などを日常的に行っている18歳未満の子ども」と定義されていますが、「家族の介護に時間がかかり、勉強時間が確保できない」「寝不足で体調を崩している」「誰にも家庭の悩みを相談できず孤独を感じている」等々の悩みを抱えている子ども達がいるということが問題であるとのこと。

 

「ヤングケアラー自体は悪いことではなく、むしろ家庭のことを手伝っていて素晴らしいことです。しかし、子どもに過度な負担がかかることで、学業や健康面に支障が生じ、心身疲れ果ててしまい、子供らしい生活を送れなくなるということが『ヤングケアラー』問題の最大の課題なのです」と仰っていました。

また、過去にご自身がヤングケアラー当事者であった「みんなで笑顔木のおうち訪問看護リハビリステーション」田辺陽一様に、ご自身の経験についてお話しいただきました。

 

田辺様は、お父様が全盲、お母様が足が不自由というご家庭に生まれ育ち、幼少期は足の不自由なお母様に代わり、日々の買い物を担当していたとのこと。

お友達から「買い物はお父さんやお母さんがするものじゃないの?」と言われた時に、「買い物は自分(子ども)がすること」と当たり前に思っていた田辺様は、当時かなりの衝撃を受けたとのことでしたが、「驚きはしたけども、それが自分の『常識』だったから、それで親に反抗したりしたことは無かった」とのこと。

 

こういった経験を踏まえ、「自分の家庭の『常識』『当たり前』を、ヤングケアラーの家庭に当てはめて比較してほしくないな、と思います。実際、自分の家庭は家族全員仲が良いし、自分の家庭を嫌だと思ったことは一度もないです。『あの家庭のお子さんはヤングケアラーで大変だ。親から引き離さないと…』という思い込みではなく、実際に子どもがどう感じているか?子どもの想いを聴くことが大事だと思っています。『ヤングケアラー=かわいそうな子』というイメージを持つことだけはやめてほしいと思います」と仰っていました。

「ヤングケアラー」の問題は、単純に「ヤングケアラー=悪いこと」と言えないという点が非常に複雑であると言えます。

クラブとして、または選手の立場で、一体何ができるのか?今回の勉強会を機に、もしクラブとしてお力添えできる点があれば、ぜひ協力させていただきたいと思っています。

 

 

<「Kids Smile Project」について>

■趣旨および目的

本活動は、選手達が自ら子ども達が抱える課題に目を向け、学ぶことにより、スポーツ選手として出来ることを自発的に考えて取り組むこと、さらには継続的な活動にしてゆくことを目指しています。

 

具体的には、以下2点を主な目的としています。

・スポーツ以外のことにも目を向けることにより、選手達の社会を見る目を養う

・選手たちが学ぶ様子をメディア、SNSで発信することで、ツエーゲン金沢のサポーターをはじめ、地域の方に現代の子ども達が抱える課題について理解を促す

 

クラブとしては、選手達が、継続的に子ども達が抱える課題を学ぶことができるようサポートし、地域と共に課題に向き合う活動にして参ります。

 

■「Kids Smile Project」概要

トップチーム全選手に対し、「子ども達が抱える課題」をテーマに勉強会を定期開催いたします。

勉強会では、毎回テーマを変え、そのテーマを専門としている方を外部講師としてお招きし、課題や背景について詳しくお話いただきます。

さらに、話を聴いたうえでの感想や「選手の立場としてできること」等を、個人ないしはグループでアウトプットする時間も設け、具体的な選手達による活動につなげてゆけるよう進めます。

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